この方、生沢徹特別顧問75歳はFoST以外のクラシックカーレースには参加されていません。
でも、なぜ彼はサイドウェイが1Dayになった時点に既に今の規則通りに911を仕上げていたんでしょうね。
まだ規則には書いてませんでしたが、彼の911は少しでも太いタイヤを履こうってフェンダーを広げたり、奇をてらったり、品がなかったりしてませんね。
彼を慕っているレーサーも仲間もたくさんいますが、そうでない方もいるでしょう。
まぁ有名な分そんなもんでしょう。
でも彼の元々のニックネームは「一匹狼」、媚びたり長いものにも巻かれないということ。
「アンタ、そのジャンパーじゃなくて・・」この方は思ったことをズバズバ言います。
でもどうでもいい人には何も言わないのです。
ワタシは思うのですが彼は見た目日本人ですが中身はイギリス人です!
車を離れれば気のいいおじいちゃん(ウソです)でもありませんが、本当の彼の姿を知るにはここに来ないとわからないかもしれません。
金子はテツさんににいくら払ってるんですか?って聞かれたことがありますが、いちエントラントです!と言っても信じてもらえないです。でも本当に特別顧問のお金も払っていません。
講演料も払っていませんが、FoSTのエントリーフィーは頂いてます!
でも、この日のためにきっちり練習してきっちり優勝して挨拶までいただいてます。
容赦していただくこともなく、練習してベストな状態でレースを走ることがプロ、自分のポテンシャルに曇りのないように心がける。
レースは危険なスポーツだからと、己のスキルをいつも上げる努力を惜しまず、手を抜かない。それが安全への第一歩。
素晴らしい言葉です。
本当に危険なことを知っているレジェンドであればこそです。
式場さんの告別式とかぶった時は来ないんだろうなーって思っていたら「死んじゃった人より、今生きてる人の方が大切だから」と言ってちゃんと来てましたよね。この辺もイギリス人だなって思ってました。
見ていてつまらないほど挙動が安定しているコーナーリング。
全く派手さはなくこれ見よがしなカウンターステアとかしません。
3輪走行?当然です。完璧にアクセルで挙動を変えてるから。
絶対にバタバタしないんですよ、つまらないほどに。
コースでは彼の後ろを走ったことも前を走ったこともありますが、嫌な感じです、正直。
隙のない無駄のない、なんとも言えない無言のプレッシャーを猛烈に感じる、一緒に走った人しか知らないはずです。
バックミラーからはみ出るかのような存在感!
大げさじゃない、本当だから!
アンタ走ってたの?会わなかったけど、何やってたの?
スピンしたの?
そんな後ろで?
まぁそんな感じですよ、いつも通り。
自分的には笑ってごまかしてるんじゃなくて、なんか本当に嬉しいんですよ。
一緒というかこの一体感が。
怒っちゃう人っているんですかね?こういう風に言われて・・
過去のエピソードをわざわざプリントして額装してこんなにたくさん持ってきて真剣にみんなに話をする生沢徹を知る人は本当に少ないと思います。
FoSTより大きくて有名なイベントに呼ばれても、生沢徹優勝記念50周年にもいかず、人前でマイクを持って語ったりすることもない。でも共感できる仲間とチームを大切にする。後輩たちのために疲れていても最後まで残っていて話をする。
一番疲れてる75歳は椅子にも座らず、少しでも早く帰ろうとしている仲間を見つけると、アンタ達、閉会式の前に帰っちゃダメよ!って。
くどいようですがお願いしていないんです。
ガキの頃親父の小言が面倒臭かったけど自分だっていい大人になりました。
年寄りは大切にしましょう。
先輩の話はちゃんと聞きましょう。
だってね、1970年当時に着ていたベルボトムとニットにわざわざ着替えて、その前に同じ体型でいて・・・
どうですか?こんな75歳。好きとか嫌いじゃなくてすごくない?
パイオニアでありレジェンドたる生沢徹がこんなに手間をかけて参加するって。
なぜだ思いますか?
仲間だからでこの場が大好きだからです。
ここにいる人も全部。(口は悪いですが)
テツマニアとかそう言うファン意識とか、主催者だからとかそう言う事じゃなく、真面目に本当にすごい事だと私は思っています。
好きなことのために誰かサービスで同じことやってくれそうですかねぇ?
ね、だから自分が75歳になってもシャンとみんなの前に立って新人達にこうやってかっこよく語れるようでいないとね。
みんなでがんばろー